６日に都内の自宅浴室で死去しているのが発見された、女優で歌手の中山美穂さん（享年５４）の死因が入浴中の不慮の事故によるものだったことが８日、分かった。所属事務所が公式サイトで発表した。警視庁による検死の結果、事件性がないことが確認された。遺体はこの日午後、自宅に帰り妹で女優の中山忍（５１）らが迎えた。後日、お別れの会が開かれる予定。また、中山さんの元夫の、作家でミュージシャン・辻仁成（６５）が公式サイトで急逝した中山さんを悼んだ。 急逝した中山さんの死因が明らかになった。 所属事務所はこの日、「中山美穂の検死結果についてのご報告」と題して公式サイトを更新。「検死の結果、事件性はないことが確認されました。また、死因は入浴中に起きた不慮の事故によるものと判明いたしました」と公表した。中山さんが死去したのは６日だという。警視庁は８日、死因・身元調査法に基づき死因を特定する調査をしていた。 中山さんの遺体は、午後４時半頃、妹の忍らが待つ自宅に到着。関係者がグレーのシートで目隠しをする中、運び込まれた。通行人が足を止め、自宅に向かって手を合わせる姿もあった。 この日は葬儀関係者が花や焼香台などを自宅に運び入れるなど、中山さんを迎える準備が進められていた。忍は一度、中山さんの遺体が安置されているとみられる渋谷署に向かい、再び中山さんの自宅に戻っていた。「すみません」と報道陣に発した声に力はなかったが気丈に振る舞っていた。今後は弔問客が訪れるとみられる。 所属事務所は「これまで中山美穂を応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます」と謝意を記した上で、美穂さんの葬儀について「日時や場所についての公表は控えさせていただきます」と報告。親族や関係者らで静かに中山さんを見送る方針を示した。ただ「後日改めてお別れの場を設けることを検討しております」とも明記しており、ファンが美穂さんに別れを告げる機会がありそうだ。 中山さんは、６日に大阪市内でクリスマスコンサートを予定していたが、待ち合わせ場所に来なかったため、事務所関係者らが自宅を訪問し、倒れている中山さんを発見。水が張られた浴槽内に座った状態で、玄関は施錠されていた。事件性は低いとして警視庁が詳しい状況を調べていた。

歌手の工藤静香（54）が8日、スポニチ本紙に追悼のコメントを寄せた。大の仲良しだった“同期”との早すぎる別れに悲痛な胸の内を明かした。 「余りにも突然の訃報に、愕（がく）然としております。皆さまと同じ様に、まだ信じられない気持ちです。ご親族さま、関係者の皆さま、そしてファンの皆さまを思うと胸が苦しくなります。ご親族の皆さま、お悔やみを申し上げます。誰もが憧れ、そして親しみを持った彼女の“あの笑顔”を偲（しの）びつつ中山美穂さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます」 工藤が所属していた「おニャン子クラブ」は、中山さんが歌手デビューした1985年のデビューで、2人は“同期”だった。 工藤がソロデビューし、互いにトップアイドルとして活躍した87年以降、プライベートで2人でドライブに出掛けるほどの仲だった。 2022年のテレビ番組でも、中山さんは当時仲の良かったアイドルを聞かれた際に「工藤静香ちゃん」と即答。「彼女が運転して、横浜の港の見える丘公園に行ったかな」と懐かしそうに振り返っていた。 そんな時代をともに支え合った友人を突然失った工藤のショックは計り知れない。