踏切内で“危険運転”遮断機を破壊そのまま走り去る【スーパーJチャンネル】(2024年12月9日)

トラックが遮断機を破壊。踏切での危険な運転が捉えられていました。 先月28日午前7時すぎ、男性が踏切に差し掛かった時のこと。前を走るトラックがスピードを緩めたかと思いきや、そのまま踏切内に前進。 目撃した男性 「踏切が鳴り始めているのに、そのまま線路に入ってしまって」 警報機が鳴り、遮断機は下がり始めていました。遮断機は荷台にぶつかり、ポッキリ折れてしまいました。 目撃した男性 「非常に危険だった。それなりに(電車の)本数もあって車も混みますが、歩いて踏切を渡る人や自転車で渡る人も大勢いる」 よく見ると、折れた遮断機は踏切内に残されて本来、閉じられるはずの場所には隙間が。 トラック何事もなかったかのように走り去って行きました。 その後、男性は…。 目撃した男性 「電車が行った後(遮断機が開いて)すぐに落ちている棒を拾って、邪魔にならないところに移動させた」 しみず法律事務所 清水卓弁護士 「(道路交通法の33条で)踏切の遮断機が閉じようとし、警報機が鳴っている間は踏切に入ってはならないので、3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金に処せられる可能性」 JR東日本は被害届を出すことを検討しています。

JR東日本 鉄道車両の整備めぐる不正を受け 副社長をけん責処分

鉄道車両の整備をめぐり、過去にデータの改ざんなどの不正があったことを受け、JR東日本は鉄道事業本部長を務める副社長をけん責の処分にしたと発表しました。 JR東日本はことし9月、2017年までのおよそ9年間に、在来線の車両で車輪に車軸を取り付ける際、およそ4900本で取り付けの圧力が社内の基準を外れていたほか、このうちのおよそ1200本でデータを基準値内に書き換える改ざんを行っていたと明らかにしました。 2017年の内部調査で把握しましたが当時、公表していませんでした。 この問題を受け、JR東日本は9日、鉄道事業本部長を務める渡利千春副社長をけん責の処分にしたと発表しました。 不適切な取り扱いにより、関係の皆さまにご迷惑をおかけしたためだとしています。 また、鉄道会社などから委託された作業で不正が明らかになった子会社の「総合車両製作所」の会長、社長、生産本部長の3人についても1か月分の報酬を減額する処分を行ったと発表しました。 JR東日本は「関係する皆さまに多大なるご迷惑や、お客様に多大なるご不安を与えたことを深くおわび申し上げます。本件を厳粛に受け止め引き続き信頼回復に努めてまいりたい」とコメントしています。

千葉 いすみ鉄道で続く全線運休「復旧 長期化の見込み」

千葉県の房総半島を走るいすみ鉄道は、ことし10月の脱線事故のあと全線で運休が続いていますが、9日、再開の見通しについて「復旧期間の長期化が見込まれ、現段階ではお知らせできない」と発表しました。 千葉県いすみ市と大多喜町を結ぶいすみ鉄道は、ことし10月4日に列車が脱線する事故があり、その後、2か月以上にわたって全線で運休が続いています。 いすみ鉄道は当初10月中の運転再開を目指すとしていましたが、枕木の劣化などが複数の場所で確認されたため、大がかりな修繕が必要だとして、再開の時期は先延ばしになっていました。 そうした中で9日、いすみ鉄道は「運休期間の長期化について」とする文章をホームページ上で発表しました。 この中では、運休が続いていることをおわびするとしたうえで「これまで以上に安全を確保するため、必要な整備などを進めていますが、復旧期間の長期化が見込まれ、現段階では再開の見通しをお知らせできない状況」としています。 また、運休の長期化を受けて、沿線の高校の生徒など利用者の需要に対応するため、平日午後に運行している代行バスの台数を9日から増やしていて、年明け以降も利用状況を見ながら見直していくとしています。