中山美穂さんと同期「85年組」の森口博子 あふれる涙「ちょっと信じられない」 

女優で歌手の中山美穂さんが6日、都内の自宅浴室で死亡しているのが見つかった。同じ1985年デビューで同期となる歌手の森口博子(56)は、生放送のラジオ番組で涙ながらに追悼。早すぎる旅立ちに、悲しみが広がった。  あふれる涙をこらえることはできなかった。BAYFM「KISS&SMILE」に生出演した森口は、放送中盤に「同期で同じレコード会社の(中山)美穂ちゃんが…亡くなってしまったというニュースが入ってきて、ちょっと私も信じられないというか」と中山さんの訃報にふれた。  続けて「ちょっと私も信じられないというか動揺しているというか、え~何でという気持ちでいっぱいです」と話していたが、次第に涙声に。そして「あまりにも突然で、私も気持ちの整理が…生放送なんですけど(整理が)つかなくて」と言葉を詰まらせた。  生放送中に突然入ってきた訃報。森口は「ラジオを聴いている皆さんも驚いていると思うので、まずは気持ちを落ち着けて、ラジオの前の皆さんと今ある時間を進めていきたい」と自らに言い聞かせるように語った。それでも「ただただ、美穂ちゃん、どうしちゃったんだろうという気持ちでいっぱいです」とぼうぜんと語り「私たちは50代。本当に、突然何が起こるか分からない年齢になってきました。美穂ちゃん、54歳。まだまだ若いです」と悔やんだ。そして「私の中で気持ちを通わせて、後でゆっくり美穂ちゃんとは私の中でお話しさせていただきたい」と悲痛な声で語った。  中山さんと森口の他、85年には多くの才能がアイドルデビュー。中森明菜、小泉今日子、松本伊代ら「82年組」と呼ばれた世代に負けない豊作の年と言われた。中山さん、浅香唯、おニャン子クラブの工藤静香、南野陽子は「女性アイドル四天王」とも呼ばれ、その他にも斉藤由貴、井森美幸、石野陽子など現在も活躍を続ける同期は多い。仲間たちも大きなショックを受けており、大西結花の所属事務所関係者は「大変憔悴(しょうすい)しており、言葉がない状態です」と様子を語った。 © 株式会社神戸新聞社

【画像】中山美穂さんが2、3か月に1回通った笹塚の焼き肉店「にくる」店長が悼む…「最後に絶対頼んでくれる」すだち冷麺

中山さんが生前通っていた東京・笹塚の焼き肉店「にくる」の店長・伊藤信太郎さん(44)が7日、スポーツ報知の取材に応じた。 同店を訪れるようになったのは、もともと常連だったという妹・中山忍の紹介。「美穂さんは2、3か月に1回ぐらいのペースでいらっしゃる。いつもライブのバンドのメンバーや忍さんと一緒に来てくれて、みんなのリーダーみたいな感じでいつも気さくで楽しく過ごしてくれていました」と振り返る。仲間との会話を楽しみながらレバーやホルモン、赤身肉、野菜とバランスよく食べていたそうで「最後に絶対すだちの冷麺を頼んでくれていました」。22年に出演したTBSの「人生最高レストラン」でもこの冷麺を紹介していた。 悲報は知人からの電話で知った。「ホンマかな?とぼう然としました。昨日の晩、帰ってテレビを見て(自宅を訪れた)忍さんの涙を見たときはちょっと耐えられなかったです。テレビのニュースはちょっと冷静に見られない」とショックを隠せない様子だ。 かねて、コンサートや舞台の際には中山さんからのリクエストで弁当を差し入れることもあったという。「先日持っていったとき(時間の都合で)会えなかった。今思えばもうちょっと待って会っておけば…」と後悔の念を口にする。「美穂さんは僕にとって異次元のスターで、忍さんのおかげで身近に感じさせてもらえた。感謝していますし、だからこそ最後に会えなかったのが本当につらいですね」と言葉少なに話した。

中山美穂、無理をしていたアイドル時代から「いまは、いい具合で自由になった」

「しばらく仕事から離れていた時期がありまして、“もう、やらないんだろうな”という印象を持たれていたんじゃないかと思うんです。だから、積極的にやりますよ! っていう姿勢を見せたくて(笑)」 映画『蝶の眠り』で演じた遺伝性アルツハイマー病に侵された人気作家や、ドラマ『黄昏流星群』での娘の婚約者に惹かれてしまう母親。そして、昨年10月に公開された映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』では、年下ダンサーと浮気する妻を演じるなど、ここ数年、刺激的な役柄にも果敢に挑戦を続けている中山美穂(49)。 出演作は客観的に見たい 「若いころと違って幅の広い役をいただける。それが、楽しいんです。よい作品、よい監督、よい脚本というのがいちばんで、そう感じる作品ならなんでも引き受けたい」 そう語る中山がWOWOW『連続ドラマW 彼らを見ればわかること』で演じるのは、再婚相手とともに、ひとり息子を育てながら人気レディコミ漫画家としての顔も持つ百々子。ひとつのマンションに住む3人の女性と、3組の家族。それぞれが抱える事情や欲望、現代社会の家族像をリアルに描く。 「今回、ちょっと特別な撮り方をしているんです。誰かが覗(のぞ)き見ているような視点であったり、カメラワークだったり」 多くの人が持つ“覗き見てみたい”願望。ご興味は? 「やだぁ~(笑)。でも、そういう視点で見ることができるドラマだと思います。実は、私、自分が出ている作品を見るのが怖くて。現場で演じたり、作ったりする過程は大好きなんですけど、作品ができあがりましたって言われても“やっぱり無理”って見ることができなくて。 かなり時間がたって、客観的に向き合えるようになってから見るようにしています。このドラマは、自分の演技をというより、どんな映像になっているのかをすぐにチェックしたいですね」